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大規模修繕工事前に居住者が注意すべきこと! -ベランダ編-
2022.10.31
今回はマンション大規模修繕工事の施工前に、居住者の方が注意すべきことをご紹介します。
大規模修繕工事は、居住者が日常の生活を送りながら施工されるため、施工業者は、居住者との
コミュニケーションを取りながら、細心の注意をしつつ工事を進めていきますが、居住者の方にも
一定の間、ご配慮いただくことがあります。
◇もくじ
【そもそも大規模修繕工事でベランダの工事ってなにをするの?】
通常、大規模修繕工事においてベランダの工事には、「防水補修工事」と
「塗装工事」があります。
床面の「防水補修工事」は、直接雨にさらされるベランダにおいては必須です。
防水施工方法としては、ウレタン塗膜防水施工・シート防水施工などありますが、
工事計画により、施工方法は様々です。
そのため、ベランダに物 (物置、ガーデニング、人工芝等)を
置いたままでの作業ができないため、使用を制限させていただいています。
また、サッシまわりのシーリングの打ち替え作業を行う場合には、
網戸の取外し保管を居住者の方にお願いする事があります。
ベランダはマンションの共用部であることから、大規模修繕工事の対象箇所に該当します。
前述しましたが、床面に荷物が置いてあると作業が出来なくなることから、
工事開始前に居住者の方にベランダに置いているものを片付けていただく必要があります。
また場合によっては、施工中にベランダへの出入りを制限されることもあります。
足場を仮設する場合は、建物全体に必ずメッシュシートが設置されます。
目的は、現場周辺への塗料などの飛沫防止や作業員の落下防止等の安全対策のためですが、
建物全体を覆うことから、日当たりは悪くなり風通しも大変悪くなります。
気になる方は理事長や施工業者にメッシュシートに覆われる期間を
事前に確認しておくのが良いかもしれません。
足場を仮設された場合、居住者が1番気にされるのが洗濯物は干せるのかという点です。
洗濯物が干せない期間があると、居住者のストレスが溜まりますよね?
工事内容によっては、干せない期間がどうしても出てきますが、
施工業者も工事の進捗状況を見ながら、干せない期間を極力最小限に留めるよう
努力しています。居住者への干せない期間は掲示板等で伝えられますので、
確認をお願い致します。
工事は全て外からの作業となり、作業員は足場を使ってベランダに出入りします。
防犯の観点から窓を閉めておくことが必要です。
足場を組んだことにより、悪質な侵入を心配される方がいらっしゃいますが、
その場合はサッシ用の補助錠を無償貸与されるケースもあります。
大規模修繕工事中は安心面・安全面からできるだけ窓を開けることは控えましょう!
エアコン使用の制限はほとんどありません。
ベランダに設置されている室外機については、通気性のある専用カバーをかけ、
移動させながらの作業になります。しかし、中にはホース(冷媒配管)が短いものや、
動かして不具合があるものは脱着工事が必要となり、別途工事費(個人負担)が発生することもあります。
いかがでしたでしょうか?
居住者の生活スペースの一部であるベランダが、まさか共用部であることにびっくりしませんでしたか。
施工業者は、足場を設置したことによる第三者の足場からの侵入防止策を行いますが、
完全なものではありません。
居住者の日常生活に支障が生じるかもしれませんが、足場解体時まで
ベランダ側のサッシは施錠してください。
今回はベランダ箇所について記載しましたが、知らない部分が
まだたくさんあると思います。不明点があれば、どんどん施工業者に質問してみてください。
このようなやり取りをすることで、居住者と施工業者とのコミュニケーションもとれ、
より良い大規模修繕工事になると思います。