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大規模修繕工事はどこまで工事すればいいのか?

2023.2.1

分譲マンションや賃貸マンションの大規模修繕工事を行う際には、

管理組合・オーナー様においては「管理する建物の補修工事をどこまで行えばよいのか?」と悩まれることが

あると思います。

定期的に修繕工事を行う必要があることは知っているものの、実際にどのような工事が必要なのか、

把握している人は多くありません。

 

そんな補修工事の中でも、外壁塗装は必要なのかという点を気にされる方が多くいます。

そこで今回は、建物の外壁塗装の重要性についてご紹介します。

 

◇もくじ◇

1.そもそも外壁塗装って何のためにするの?

2.外壁塗装が必要な合図は?

2-1チョーキング現象

2-2ヒビ割れ現象

2-3剥落現象

2-4剥離現象

3.外壁塗装のメリット

3-1建物の外観を綺麗にすることができる

3-2建物の寿命を延ばすことができる

3-3建物の資産価値を守ることができる

4.まとめ

 

【そもそも外壁塗装って何のためにするの?】

 

 

多くの人は、見た目を綺麗にするため(美観を保つため)と思っていませんか?

本来の目的は、美観を保つためではなく、大切な建物を長く守るためのもので、建物を塗膜によって防水を行い、

寿命を延ばさせるものです。

建物は毎日雨や紫外線を浴びているため、建物の表面にある塗膜は日々劣化していきます。

塗装(塗替)もせずに放置しますと、雨漏りを引き起こし、下地を腐食させてしまうことに繋がります。

この建物の躯体と塗膜の関係でよく例えられるのが、人の「皮膚」です。

特に夏は紫外線が強く、日焼け止めクリームを塗らないと日に焼けてしまい、身体に火傷を負ったり、シミが出来たりといった、様々なトラブルを起こしてしまいます。

外壁も「皮膚」と同じように塗膜で守ってあげることが重要です。

すなわち、外壁塗装とは建物を守り、寿命を延ばさせる大切なメンテナンス工事のことです。

 

【外壁塗装が必要な合図は?】

建物は、毎日雨や紫外線を浴びているため、塗膜は日々劣化し続けているというお話をさせていただきましたが、

その中で、素人でも分かる塗装の黄色信号の見分け方があります。

今から紹介する症状があれば、それが外壁塗装の必要な合図です。

 

1 チョーキング現象

外壁を手で触った時に、チョークで触った後のように手に塗紛が付着することをチョーキング現象と言います。

これは、塗膜が経年劣化により起こる症状であり、雨水等の侵入を防ぐ役割が弱まっている証拠です。

 

2 ヒビ割れ現象

ヒビ割れ現象はその名の通り外壁等にヒビが入る現象のことで、地震により生じることが多々あります。

その他、モルタル・コンクリートを使う外壁下地が乾燥して生じるものや、紫外線による劣化で生じることがあります。

また、縦や横に線が入ったようなヒビ割れを通称クラックと呼ぶことがあります。特に、横に走っているクラックは要注意です。

 

3 剥落現象

耐久性の高いモルタル・コンクリートですが、気温低下・酸性雨や塩害のダメージにより、

建物の下地の破片が落ち、内部の鉄筋が露出していることを剝落現象と言います。

こうなった場合は、露出した鉄筋などにも塗装が必要となります。

 

4 剥離現象

剥離現象とは外壁と下地との付着力が薄れてしまい、塗膜が剥がれる現象のことを言います。

人の身体に置き換えると「皮膚から瘡蓋がポロッと剥がれた」ようなものです。

 

 

【外壁塗装のメリット】

外壁塗装が必要な症状が分かったところで、次は「外壁塗装にはどんなメリットがあるのか」を、

よく認識した上で検討することが大事でしょう。

ここからは、外壁塗装は本当にするべきなのかを判断する材料として、外壁塗装のメリットを解説します。

 

1 建物の外観を綺麗にすることができる

外壁塗装の中でも、最も分かりやすいメリットが「建物の外観を綺麗にすることができる」ことです。

経年劣化による色褪せや、雨だれ・コケ・カビ等の汚れが浮き彫り立ち、

外観は古びてしまい新築当時のような美しさは損なわれていきます。

劣化が目立ち始めた建物に、外壁塗装を施すことで新築時のような外観に生まれ変わらせることができます。

また、今までとは違う色に変えたり、2色以上で塗り分けたり、外観のデザインを大幅に変えることができるところも

外壁塗装のメリットのひとつです。

 

2 建物の寿命を延ばすことができる

建物は、毎日雨や紫外線に晒され、塗膜は日々劣化していきます。

塗膜劣化をそのまま放置すれば、建物の躯体部分のヒビ割れから雨水が侵入し、

躯体そのものに大きなダメージを与えてしまいます。

躯体そのものにダメージを与えた場合、躯体内部から崩壊し、鉄筋の露出や破片等の剥落が起きますが、

下地補修を丁寧に行い、その後塗装を施すことにより、建物の寿命を延ばすことができます。

 

3 建物の資産価値を守ることができる

外壁塗装では、見た目の美しさや耐久性を保てることから、塗装未実施の建物に対し資産価値は比べものになりません。

将来的に売却を検討されている方や、今後も生涯住み続ける方も、塗装を行うことで、資産価値を守ることができます。

 

【まとめ】

今回は、外壁塗装についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

前述したメリットからも分かるように、外壁塗装は建物を長く守り続けるために必要不可欠な工事です。

 

建物は人のように自ら不調を伝えることができません。

そのため、管理組合・賃貸マンションオーナー様が今回ご紹介した知識を持たれ、補修すべきタイミングで補修を行い、

万が一の最悪の状況を回避することで、建物の寿命を延ばすことができます。

皆様の大切な資産を守るためにも、適切な時期に外壁塗装を行いましょう。