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建物調査・建物診断で何が分かる?<後編>
2023.12.18
建物調査・建物診断で何が分かる?<後編>
~診断項目は?どのような状況になっている?~
「建物調査・建物診断で何が分かる?<前編>」では、大規模修繕工事を行う時期の判断基準の例や、
対象マンション周辺の状況をしっかりと把握した上で工事を進めているか等、紹介させていただきました。
<後編>では、調査・診断に使う道具や調査箇所がどのような状況になっているのか、紹介していきたいと思います。
◆◆=====◆=== 目 次 ===◆=====◆◆
3.調査する箇所は、どのような状況になっているか?
建物状況調査報告書とは?
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設計図面や建物情報、過去の修繕履歴などを書類で確認します。
また、調査に置いて各戸に立ち入ることが出来ないため、バルコニー等の状態について区分所有者様へ
アンケートを実施します。
大規模修繕工事は「共用部分」を対象としますので、バルコニー、サッシ廻り等が対象となります。
建物の漏水、仕上材の劣化や雨季について目視や打診による調査を行います。
主に伸縮テストハンマー(打診棒)、クラックスケール、デジタル膜厚計、水平器、下地探索用具等使います。
①伸縮テストハンマー(打診棒)
外壁モルタルやタイル等納期状態を把握するため、伸縮テストハンマーを使用します。
このハンマーで軽く叩いたり転がしたときに発生する音によって、問題の有無を判断します。
②クラックスケール
壁面のクラック測定をするときに使用します。0.2㎜以下の場合、耐久性上問題はありませんが、
微弾性フィラーの刷り込み等、簡単な補修が可能です。
③デジタル膜厚計
ウレタン防水等の膜厚検査機械です。先端から針が出て、塗膜の厚さを測定します。
④水平器
床や壁の水平や鉛直を測定する器具です。1/100単位で勾配を測定できます。
⑤下地探索用具
表面下の支柱位置が不明の時に使用する器具です。
3.調査する箇所が、どのような状況になっているか?建物状況調査報告書とは?
お住まいのマンションを、見ているようで見ていないことが多く、劣化が進んでいることがあります。
マンションの外壁や屋上、バルコニーは劣化がわかりやすいので、日々チェックしましょう。
他にも目視でわかる箇所がいくつもあります。
お住まいのマンションをご自分の目でチェックすることが、建物の劣化を進行させない1つの手段と言えます。
マンション管理組合様、あるいはご入居者様から建物調査・建物診断の依頼が入り、調査診断をし、
その結果をまとめたものが、「建物状況調査報告書」になります。
≪外壁≫塗膜劣化(チョーキング)
≪外壁≫目地シーリングの劣化
≪屋上≫防水層の表面劣化
日々、日射や雨風にさらされているため、劣化が進みやすい箇所です。
雨漏り等していなくても定期的に防水層を修繕することが必要です。
≪バルコニー≫クラック及び爆裂
報告書では箇所ごとに劣化状況が4~5段階で評価され、建物にどのような劣化が起きているのかを写真などで
把握することができます。
この建物調査診断報告書を確認し、必要であれば2次診断・3次診断を行います。
建物調査・建物診断は有償となる場合が多く、費用はマンションの大きさや形状などによって異なります。
事前に調査・診断を行う施工会社や管理会社、コンサルタント会社(第三者機関)などに見積りを依頼して
実施を検討しましょう。
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弊社は、建物躯体部分の大規模修繕工事を専門としている事業部があり、経験豊富なスタッフをそろえております。
入居者様のライフスタイルや周辺環境にも考慮した工事範囲・工事内容・工事スケジュールを組み、
きめ細かいところまでアドバイスさせていただいております。
地域に根ざしているからこそできるフォロー体制で迅速に対応させていただいております。
大規模修繕工事のことで気になる点がございましたら、株式会社大柿産業までお気軽にご相談ください!