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マンション大規模修繕工事の周期の目安ってありますか?【前編】
2024.8.1
マンション大規模修繕工事の周期の目安ってありますか?
マンションの大規模修繕工事の周期は、一般的には「12年」が目安となっています。
ただし、立地条件や構造、建物の状態によって適切な周期は異なるケースもあります。
この周期がどうして異なるのか、、、2回に分けて書かせていただきます。
今回は「修繕工事の周期の目安」について考察してまいります。
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< 目 次 >
\今回/
①マンション大規模修繕工事の周期の目安
②マンション部位別修繕工事の周期の目安
\次回/
③マンション大規模修繕工事を長期のスパンで考える
④マンション大規模修繕工事の周期を長くするポイント
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マンションを長持ちさせ、長く快適に住まうためには定期的に修繕や改修を行い、マンションの機能や性能を維持し、今まで以上に向上させていくことが必要です。
大規模修繕工事の周期は12年が一般的ですが、お住まいのマンションの状態に応じた適切な修繕計画・改修計画を立てるためには、マンションの劣化状態を把握する正確な建物診断が必要です。
①マンション大規模修繕工事の周期の目安
マンション大規模修繕工事を検討を始める10年目が最初の建物診断時期です。
大規模修繕工事の内容は経年ごとの劣化具合や修繕具合によって変わります。
上記の図は、12~15年を周期とした大規模修繕工事で、その既存性能をグレードアップする改良工事の割合を大きくした場合、マンションの性能を保つだけでなく一般的住宅水準の向上にも合わせていくことを示しています。
一般的に「12年」が大規模修繕工事の目安と言われるのは、国土交通省「長期修繕計画作成ガイドライン」に12~15年と記載されていることから広がったと思われますが、屋根や床防水、外壁塗装の劣化時期に合わせると、12~15年になると言われています。
まず、鉄部塗装等の修繕周期が5~7年、その後屋根・床防水、外壁塗装の修繕周期が12~15年と言われています。
下記、主な修繕箇所の劣化具合を見極める主なポイントです。
【建物本体】
■傾斜屋根 |
■陸屋根・ルーフバルコニー |
・塗膜の劣化による色あせはないか |
・錆の発生やボルトキャップの劣化がないか |
・屋根表面にコケやカビなどの発生がないか |
・防水面の膨れや亀裂、シーリングの劣化がないか |
・素地自体が変形・ゆがみを起こしていないか ・雨漏りなど発生していないか |
・バルコニー下、軒天部などにくすみやシミなどがないか |
◎修繕内容と時期の目安 |
◎修繕内容と時期の目安 |
塗装/11~15年目 |
塗装/11~15年目 防水処理/21~25年目 |
【外壁】
■モルタル・サイディング・パネル |
■タイル・コンクリート打放し |
・塗膜が粉状態になっていないか |
・打診点検や赤外線を使った点検で、割れや浮きがないか |
・コケやカビなどが発生していないか |
・雨水汚れやコケ・カビの発生がないか |
・クラックが発生していないか |
・タイルの目地部分の欠損はないか |
◎修繕内容と時期の目安 |
◎修繕内容と時期の目安 |
塗装/11~15年目 |
貼替・塗装/11~15年目 |
※外壁劣化には日当たりや雨風など、環境的な要因が大きく影響します。異常が発生したらすぐに適切に対処してください。
【雨樋】
■モルタル・サイディング・パネル |
・落ち葉や埃で詰まっていないか(近隣に樹木があると、落ち葉のつまりが発生しやすいので、定期的な点検する) |
・ジョイント部分の外れや、樋自体のゆがみなどがないか |
◎修繕内容と時期の目安 |
塗装/11~15年目 |
【ベランダ】
■モルタル・サイディング・パネル |
・鉄部の錆や腐食はないか |
・床面の防水は問題ないか |
・結合部の破断や欠損はないか |
◎修繕内容と時期の目安 |
鉄部の塗装/5~10年目 床面の防水処理/11~15年目 |
【階段・廊下】
■モルタル・サイディング・パネル |
・鉄部の錆や腐食はないか |
・床面の防水は問題ないか |
・階段・廊下は使用頻度が高いので、他の部位に比べて劣化の進行が早い |
◎修繕内容と時期の目安 |
鉄部の塗装/5~10年目 床面の防水処理/11~15年目 |
これらのポイントをチェックしながら、大規模修繕工事を行う時期を決めていきます。
次回は③マンション大規模修繕工事を長期のスパンで考える、④マンション大規模修繕工事の周期を長くするポイントを書いてまいります。
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入居者様のライフスタイルや周辺環境にも考慮した工事範囲・工事内容・工事スケジュールを組み、
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