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倉庫・工場の大規模修繕工事!

2023.10.20

今回のコラムでは、「アパート・マンション」を離れて「倉庫・工場」の大規模修繕工事についてご紹介します。

 

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 目 次 ❖

1.倉庫や工場の修繕目的とは?

2.倉庫や工場の修繕方法とは?

-①外装(外壁・屋根等)の修繕

-②内装の修繕

-③構造の修繕

-④設備の修繕

3.まとめ

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倉庫や工場等の事業用物件では、設備投資や改修がメインで、建物の軽微な劣化を認識していながら「事業に特に支障はない」ため

そのまま使用していることもあります。

現実は、建物が劣化することは避けられず、状態を維持していくためには改修だけでは進行を止めることは難しく、修繕が必要不可欠です。

では「修繕」と「改修」は何が違うのでしょうか?以前当コラムでも紹介しておりますので、是非こちらもお読みください。

リンク:「修繕」と「改修」の違い

今回は、倉庫や工場など、事業用物件の寿命を伸ばすために「なぜ定期的な修繕が必要なのか?」、説明してまいります。

 

 

1.倉庫や工場の修繕目的とは?

 

修繕の目的は、建物の状態を維持してより長く建物を利用することができるようにすることです。

時間の経過による経年劣化や、自然現象などの外的要因から受ける物理的劣化などによって、建物にはさまざまな不具合が起こります。

気付いた時には大規模な修繕工事が必要で相当なコストがかかる可能性もあるため、長期的に利用していくには定期的に劣化に応じて

適切な修繕を行っていく必要があります。

 

 

 

2.倉庫や工場の修繕方法とは?

 

①外装(外壁・屋根等)の修繕

外装材は、常に太陽や雨風にさらされながらも、内部環境を守る非常に重要な役割を持っています。

しかし、外的要因の影響を最も受ける部分のため、他と比較すれば劣化速度が早く、建物の中で最も修繕の必要性が高い部位です。

外装の中でも特に主な修繕箇所が屋根の修繕外壁の修繕になります。

 

【屋根の修繕】

屋根の修繕は屋根塗装の塗りなおし、葺き替え工事やカバー工事、防水処理などが大規模な修繕で、その他、細部の交換や補修などがあります。

修繕が必要かどうかの判断は、使用している屋根材の種類によっても変わりますが、

基本的に「屋根材のひび割れの有無」「表面のカビやコケ」「水漏れの痕跡」等が見られる場合は、先述のいずれかの方法で修繕が必要です。

 

 

 

【外壁の修繕】

外壁の種類によっていくつかの方法がありますが、

外壁材の張り直し、塗装の塗りなおし、ひび割れ箇所の修繕、防水処理、コーキングの打ち替え等となります。

修繕が必要かどうかの判断は、「塗装剥がれやひび割れの有無」、「外壁表面の汚れの進行度」、「コーキングの状態」等があります。

専門業者による定期的な点検をオススメします。

 

 

 

②内装の修繕

倉庫や工場の内装の修繕は、建具や内壁などの劣化(内壁や建具などの汚れがどの程度進んでいるのか、ひび割れや塗膜の浮きなどがないか)

に着目します。

倉庫や工場は内部で作業を行うために、内装材は汚れ、傷んでしまうため、定期的に内装材の修繕を行い、劣化している部分を直していく必要があります。

また、食品工場などであれば、床面の防水処理なども重要で、劣化状況は常にチェックすることが必要不可欠です。

 

 

 

③構造の修繕

工場や倉庫を長く利用するためには、適宜構造の修繕を行うことが大切です。

建物の構造には、基礎階段などがあり、

これらは、建物の耐久性・耐震強度にもかかわるため、働く人の身の安全を守るためにも非常に重要です。

修繕のタイミングは、「柱や床、基礎などのひび割れの有無」「梁のたわみの有無」「サビの進行」等をチェックして決めます。

構造の劣化は、内部で進行している場合も多いため、目視だけで判断せず、定期的な専門家による点検が必要です。

構造の修繕は、補強や交換などで対応できる場合が多いですが、劣化の進行度によっては建て替えが必要な可能性もあります。

 

 

 

④設備の修繕

設備の修繕とは、主に電気設備や給排水設備等の機器に問題が生じている場合に行います。

電気設備では、サビの進行はないか必要な装置がしっかりと取り付けられているのかをチェックし、

給排水設備では、排水の流れがスムーズか水漏れがおきていないか等チェックします。

また、水道水が濁っている水の出が悪いという場合も給排水設備に問題があると考えられます。

 

 

 

3.まとめ

今回は、倉庫や工場をできるだけ長く使用するためにおさえておきたい各種修繕について解説しました。

建物は、建っているだけで劣化が進行してしまうため、定期的な修繕工事が必要不可欠です。

また、適宜必要な修繕を行っていない場合、急速に劣化が進行し、気付いたときには「建物ごと建て替える必要がある」といったこともあります。

建物の修繕タイミングは、それぞれの部位が出す劣化サインを小まめにチェックしておくことで見極めることも可能です。

目視だけでは判断できない劣化も存在するため、定期的に専門業者に点検を依頼した方が良いでしょう。

また、古い倉庫や工場では、屋根や外壁の材料にアスベストが含有されている場合があり、修繕・改修前には十分な調査が必要となりますのでご注意ください。

 

 

 

 

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弊社は、建物躯体部分の大規模修繕工事を専門としている事業部があり、経験豊富なスタッフをそろえております。

入居者様のライフスタイルや周辺環境にも考慮した工事範囲・工事内容・工事スケジュールを組み、

きめ細かいところまでアドバイスさせていただいております。

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★次回からは大規模修繕工事の詳細を部分ごとに紹介いたします。