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マンション大規模修繕工事の周期の目安ってありますか?【後編】

2024.9.14

マンション大規模修繕工事の周期の目安ってありますか?【後編】

 

マンションの大規模修繕工事の周期は、一般的には「12」が目安となっています。
ただし、立地条件や構造、建物の状態によって適切な周期は異なるケースもあります。
この周期がどうして異なるのか、、、前回に続きます。

今回は「修繕工事の周期を長くするポイント」について考察してまいります。

 

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< 目 次 >

\前回/
①マンション大規模修繕工事の周期の目安
②マンション部位別修繕工事の周期の目安

\今回
③マンション大規模修繕工事を長期のスパンで考える
④マンション大規模修繕工事の周期を長くするポイント

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マンション大規模修繕工事を長期のスパンで考える

マンションの大規模修繕工事を30年以上の周期で考えることは、マンションの長寿命化と資産価値の維持が非常に重要です。

 

  1. 長期修繕計画の策定・立案

               ○ 専門家に建物の現状を詳細に調査してもらう。
               ○   調査結果を基に、30年以上の長期修繕計画を策定。

        30年以上の周期で修繕工事を計画するためには、長期修繕計画を立てることが不可欠です。
      将来的な修繕費用や工事内容を把握しやすくなります。
      計画には、建物の劣化状況や修繕の優先順位を考慮し、必要な工事内容とそのタイミングを詳細に記載します。

              

  1. 定期的な点検とメンテナンス

              ○   定期的な点検を行い、早期に問題を発見して対処することで、大規模な修繕を避けることができる。
              ○   
小さな修繕をこまめに行うことで、建物の寿命を延ばすことができる。

   建物の状態を定期的に点検し、劣化状況を把握することが重要です。
   これにより、必要な修繕箇所を早期に発見し、計画的に対応することができます。

          

 

  1. 修繕積立金の適切な管理

             ○   長期的な修繕計画に基づいて、修繕積立金を計画的に積み立てることが重要。
             ○   修繕積立金の運用状況を定期的に見直し、必要に応じて積立額を調整する。

   修繕積立金を適切に管理し、計画的に使用することで、その時々に必要な修繕を適切に行うことが出来ます。
   これにより、大規模修繕工事の周期を延ばすことが可能となります。

          

  1. 入居者様とのコミュニケーション

            ○   修繕計画や進捗状況について、入居者様に対して定期的に情報を提供し、理解と協力を得ることが大切。
            ○   入居者様の意見や要望を取り入れながら、計画を柔軟に見直すことも考慮する。

   大規模修繕工事は入居者様の生活に影響を与えるため、事前に入居者様の理解と協力を得ることが重要です。
   説明会を開催し、工事目的、内容、スケジュールを入居者様と共有する。

   入居者様が共用部分清掃や設備の適切な使用など日常的に建物を大切にすることも、修繕周期を延ばすために重要なポイントです。

          

 

  1. 専門家の活用

           ○   建築士や管理会社などの専門家の意見を積極的に取り入れ、適切な修繕計画を立てることが重要。

   専門家による定期的な診断を受けることで劣化の進行を把握し、適切な時期に対策を講じることが出来ます。

          


   

★上記ポイントを押さえることで、マンションの大規模修繕工事を30年以上のスパンで計画し、実施することが可能になります。

 

 

④マンション大規模修繕工事の周期を長くするポイント

マンションの大規模修繕工事の周期を長くするためには、いくつかのポイントがあります。

 

     1. 高耐久性の材料を使用する

          ○   修繕に使用する材料の耐久性を高めることで、次回の修繕までの期間を延ばすことができます。
               例えば、外壁の塗料や防水材などを高品質なものにすることが効果的です。

 

     2. 定期的なメンテナンス

          ○   大規模修繕の間に定期的な小規模メンテナンスを行うことで、建物の劣化を防ぎ、修繕周期を延ばすことができます。
               例えば、ひび割れや錆びの早期発見と修繕が重要です。

          

 

 

     3. 適切な工法の採用

           ○   最新の工法を採用することで、修繕の効果を長持ちさせることができます。
                例えば、外壁の防水工事や屋上の防水工事において、最新の技術を取り入れることが有効です。

 

     4. 建物の状態を定期的にチェック

           ○   定期的な建物診断を行い、劣化の進行を早期に発見することで、大規模な修繕を必要とする前に対策を講じることができます。

          

★上記ポイントを実践することで、マンションの大規模修繕工事の周期を延ばし、コストを抑えることが可能になります。

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弊社は、建物躯体部分の大規模修繕工事を専門としている事業部があり、経験豊富なスタッフをそろえております。
入居者様のライフスタイルや周辺環境にも考慮した工事範囲・工事内容・工事スケジュールを組み、
きめ細かいところまでアドバイスさせていただいております。

地域に根ざしているからこそできるフォロー体制で迅速に対応させていただいております。

大規模修繕工事のことで気になる点がございましたら、ぜひ「株式会社大柿産業」までお気軽にご相談ください!