NEWS・COLUMN

新着情報・コラム

マンション大規模修繕でトラブル!?解決方法は!?

2024.3.26

<マンション大規模修繕工事でトラブル!?解決方法は!?>

 

マンションの大規模修繕工事ではトラブルが発生することがあります。

居住者や近隣住民目線で、マンション大規模修繕工事で発生するトラブルにどういったものがあるのか、解決方法があるのか、3回に分けて考察していきます。

 

=============================================================

 

【 目  次 】

 

◆マンション大規模修繕工事でトラブルを発生させないための準備~前編

   ①コミュニケーション
    ・マンション居住者
    ・近隣住民
    ・マンション管理組合

   ②大規模修繕委員会
    ・大規模修繕委員会の業務
  
    ・大規模修繕委員会の設置時期
    ・大規模修繕委員会の選任方法
    ・大規模修繕委員会設置の注意点

 

=============================================================

 

マンション大規模修繕工事で発生するトラブルとはどんなことがあるのでしょうか?
またトラブルを回避する手立てはあるのでしょうか?

 

 

◆マンション大規模修繕工事でトラブルを発生させないための準備

 

①コミュニケーション

 

マンション大規模修繕工事では、マンション居住者や近隣住民たちとのトラブルが大きなウェイトを占めます。

 

◆マンション居住者

マンション大規模修繕工事では、事前に住民説明会を実施し工事施工内容等説明を行いますが、修繕工事が始まると居住者がクレームをつけることが多々あります。

・騒音 ・振動 ・臭い ・埃 ・大型車輌の出入り

 ※2023年4月に公開した当コラムで、これらのクレームに関して詳細を掲載してありますので、是非ご確認ください

事前説明会で詳細なスケジュールや作業内容、工事内容等説明があります。居住者からすれば詳細なスケジュールを把握することは難しく、実際に大規模修繕工事が始まるとトラブルとなることがあります。修繕工事の内容や場所が変わるたび、あれもこれもとクレームをつけたくなる事もあるでしょう。

★事前説明会では、あらかじめ工事施工内容や工事時間帯について具体的に聞くこと、そして伝えてもらうことが必要です。

 

◆近隣住民

マンション居住者から多いクレームは、近隣住民からのクレームにも直結します。特に工事用大型車輌が走行したり、作業員が出入りすることに対して、特に幼いお子様を育てている方々からは、不安の声も出ます。


 

マンション居住者であれば、「自宅マンションの修繕工事」ということで納得も出来ますが、近隣住民にとって「近所の大規模修繕工事」は、迷惑なこととしか感じられません。

★近隣で大規模修繕工事が始まることが分かれば、トラブルをさけるために、工事施工内容や工事時間帯について具体的に聞くこと、そして伝えてもらうことが必要です。

 

 

◆マンション管理組合

マンション大規模修繕工事に関する決定や最終判断は、マンション管理組合理事会が行います。理事会で承認されなければ、大規模修繕工事自体、施工されないこともあります。

★マンション管理組合としっかり連絡を取り合って情報共有し、大規模修繕工事の施工業者との良好な関係を構築することがとても重要です。

 

 

 

 

②大規模修繕委員会

 

マンション大規模修繕工事では、管理組合の中に「大規模修繕委員会」を設置して管理組合・理事会をサポートする役割を担います

大規模修繕委員会は主に、理事会が決定するための判断資料を提供したり、理事会の指示で調査を行います。

 ※戸数の少ないマンションであれば、必ずしも立ち上げる必要はありません。

 

 

 

◆大規模修繕委員会の業務

 

大規模修繕委員会の重要な役割は、管理組合・理事会に代わって、大規模修繕計画を作成することです。

・大規模修繕計画の立案 
・大規模修繕計画の見直し 
・マンションの劣化状況の調査
・コンサルタント会社の選定
・施工業者の選定 
工事費用の推計 
・居住者へのアンケート
・居住者の意見をまとめて工事内容に反映させる

★最終的な判断や決定以外のほとんどの業務を、大規模修繕委員会が担います。

 

 

 

 

◆大規模修繕委員会の設置時期

マンションの大規模修繕工事は、着工までに1年半~2年程度の準備期間を要します。
その間に大規模修繕委員会を設置します。

 

 

◆大規模修繕委員会の選任方法

「大規模修繕委員会」はマンションの居住者と、マンションの専門家が相談役として選任すると良いでしょう。

マンションに関する内容を審議するのが「大規模修繕委員会」です、部外者のみで運営するのは良いとは言えません。基本的には居住者からメンバーを選任することが大前提となります。

これに加えて相談役を担うマンションの大規模修繕工事に関する知識のある専門家がいない場合は、外部の専門家を起用することを検討ください。

 

 

◆大規模修繕委員会設置の注意点

  • 大規模修繕委員会の立ち位置を明確にし、業務内容の線引きを明確に行う
  • 大規模修繕委員会を設置する際は、事前に管理組合の理事会に打診して総会で承認が必要

大規模修繕委員会は、マンションの修繕に関するほとんどの業務に関わりますが、最終的な決定を下すのは理事会です。大規模修繕委員会は理事会が判断し決定を下すための判断材料の提供や、修繕に関する実務を行うのみです。大規模修繕委員会が勝手に検討事項の判断や決定、承認を行った場合、トラブルに発展する可能性があります。

★マンションの大規模修繕工事をスムーズに進めるためには、すべて管理組合に報告、連絡、相談して承認を得ることが重要です。

===============================================================

【 4月公開予定 】

◆マンション大規模修繕工事でトラブルを発生させないための準備~後編

③コンサルタントの選定 ④施工業者の選定 ⑤防犯対策 ⑥保険の加入

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【 5月公開予定 】

◆マンション大規模修繕工事で発生するトラブルの例と解決方法

===============================================================

 

弊社は、建物躯体部分の大規模修繕工事を専門としている事業部があり、経験豊富なスタッフをそろえております。
入居者様のライフスタイルや周辺環境にも考慮した工事範囲・工事内容・工事スケジュールを組み、きめ細かいところまでアドバイスさせていただいております。

地域に根ざしているからこそできるフォロー体制で迅速に対応させていただいております。

大規模修繕工事のことで気になる点がございましたら、ぜひ「株式会社大柿産業」までお気軽にご相談ください!